主砲・岡本和真の起用法が二転三転していることは気がかり
優勝候補とされる阿部慎之助監督率いる巨人だが、オープン戦の終盤になって今シーズンの構想が次々と崩れている。主砲・岡本和真を孤立させないために5番を打たせると宣言していた新外国人のキャベッジだが、成績不振により6番や7番に回されることに。それに伴い、2番を打っていたヘルナンデスが5番に入るなどオープン戦の最後まで打順を試行錯誤した。巨人担当記者が言う。
「極めつけは3月22日のロッテ戦で走塁中に負傷した丸佳浩が、『右大腿二頭筋筋損傷』で長期離脱することが決まったこと。その試合では6回から岡本をレフトに回すなどの対応をして、翌日の最終戦でも岡本を一塁とレフトを掛け持ちさせる守備体系を組んだ。
巨人の外野は開幕スタメンがレフト・ヘルナンデス、センター・丸、ライト・キャベッジが有力視されたが、丸が離脱したことで、空いた枠は若林楽人、オコエ瑠偉が有力候補とされ、2軍で好調の萩尾匡也もいるが、岡本をファーストとレフトに併用し、ファーストに増田陸、中山礼都、大城卓三などを起用することになるのではないか」
巨人はオープン戦を6位(勝率.500)で終了し、岡本は打率.300、本塁打3本と好調だったが、丸の穴を埋める若手に決め手がない状況のなか、結果として岡本の起用法が二転三転していることは気懸かりだ。
「もともと今季は岡本がレフトを守り、ファーストに新外国人のキャベッジを守らせる構想だったが、キャベッジの一塁守備が下手すぎて岡本をファーストに固定することになった。それがここにきての丸の長期離脱で岡本は再びレフトとファーストを併用して守ることが求められる状況です」(スポーツ紙デスク)