「右大腿二頭筋筋損傷」で長期離脱することが決まった丸佳浩(時事通信フォト)
リーグ覇者が抱える難問
岡本の使い方がはっきりしないという状況で開幕を迎えることのマイナス面について、ヤクルト、巨人、阪神で4番を打ち、内野・外野守備を経験した広澤克実氏が言う。
「勝ちゲーム終盤に岡本がレフトからファーストに回ってレフトに守備固めの選手を入れる、岡本がファーストを守っておいて代打に出た選手を一塁に入れる際にレフトに回すなど、いろんなパターンが考えられますが、いずれにしても中心打者の守備位置を決められないとチームが落ち着きません。
とにかくある程度の守備と打順を固定しておいて、外国人が不調になった時に必要な修正を図らないといけないと思う。そう考えた時に、中心選手は誰なんですかという話ですよ。岡本はオープン戦では好調でしたが、この状況だと開幕してどうなるかわからない。
岡本まで不調ならジャイアンツのBクラスもあり得ると思っています。野球の守備は向かって一塁など右サイドから見るのと、レフトなど左サイドから見るのとでは大きく変わる。打者と向き合う角度が変わりますから。順応できる選手もいますが、わざわざ中心選手の守備位置を固定せずにそんな負担をかける必要はないでしょう」
昨年のリーグ覇者が、難題を抱えたまま開幕を迎える。
※週刊ポスト2025年4月11日号