藤川新監督(左、時事通信フォト)の船出とともに、名物商店街にも大きな変化が
「日本一早いマジック点灯」で知られる阪神尼崎駅前の尼崎中央三丁目商店街では、ペナントレースが開幕する2日前、3月26日に恒例の阪神タイガースの優勝マジック点灯式が行なわれた。商店街の振興組合が企画し、今年で23回目の点灯式となる。
プロ野球の開幕日となる3月28日の日中に訪れたてみたところ、商店街のアーケードにつり下げたキャラクター『めでタイガー』にぶら下げられたボードに公式戦の試合数と同じ「143」のナンバーが掲げられているが、これまでは人の手で数字を貼り替えていたものが、電光掲示板に替わっていたのである。
近くの商店主によれば、26日の恒例イベントに集まった阪神ファンから「正真正銘の点灯式やないか」と歓声や拍手が沸き起こったという。
これまではマジックボードの前にあるペットショップの尾島晴己店長が担当し、ナイターでは翌日の早朝、デーゲームでは試合終了1時間後に7段の脚立を立ててマジックボードの数字を減らしていた。今年からは誰がどのように減らすのだろうか。
「ボタンひとつで操作できるので、商店街の関係者が減らすことになっています」(商店街振興組合・寺井利一理事長)
これまでマジックを貼り替えていた尾島店長にも話を聞くとこう話す。
「ようやく解放されます。脚立を立てて貼り替える作業はなかなか大変だし、弱いシーズンは野次も飛びますからね。やれやれです」