不審な動きを見せる被告(写真提供/うさぎ写真家uta)
「感情をコントロールできなかった」
検察官からは、その態様の悪質性の認識を問う質問がなされた。
検察官「犯行時、うさぎの気持ちを考えることは」
被告「多少はありました」
検察官「どんなことを考えていましたか」
被告「『したらかわいそう』という思いが多少はあったかと」
検察官「そのような思いは行為の抑止に繋がらなかったのですか」
被告「感情をコントロールできませんでした」
相手の痛みを認識しながらの犯行はより残虐性が高いと評価することもできるが、自分の行ったことに対して正しく向き合おうとする姿勢と取ることもできる。
検察官「命の重さって考えたことありますか」
被告「あります」
検察官「当時、うさぎの命のことをどう思っていましたか」
被告「軽く考えていたかもしれません」
被告は検察官に対しても、今後は父親の監督に従うことと、家族、友人など近い人物でなく、客観的に自分へ指導できるカウンセラーなどを探すことを誓約した。