ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん(Instagramより)
現地時間3月19日、ウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュクさん(20)が腕と脚、脊椎が折れて血まみれになった状態でドバイの路上で発見された。多くの海外メディアが、マリアさんが“悪名高い人身売買パーティー”でトラブルに巻き込まれた可能性について指摘している。
マリアさんは、3月9日にモデルエージェントの代表者の男性2人とイベントに出席し、3月11日のタイ行きの飛行機でドバイを発つ予定だった。しかし途中で行方不明となり、地元当局が捜索を続けていた。
ドバイ警察は、「包括的な調査により、彼女は一人で立ち入り禁止の建設現場に入り、高所から転落した後、重傷を負ったことが明らかになりました」などと発表しているが、マリアさんの家族はその声明に異議を唱えているという。国際ジャーナリストが語る。
「ドバイでは、『Porta Potty(ポルタ・ポティ)』と呼ばれるパーティーで、巨額の金のやり取りや性的虐待が横行しているといわれています。地元メディアによると、マリアさんの家族は、彼女がパーティーで“性奴隷”にされた上で、道路に放り出されたのではと考えているそうです」
「Porta Potty」の実態については謎が多い。しかし、イギリスの大手タブロイド紙『デイリー・ミラー』を通して、人権擁護団体「ディテインド・イン・ドバイ」代表であるラダ・スターリング氏が「私たちは、興行やイベントの名目でドバイに招待され、『Porta Potty』に誘われたインフルエンサーやアーティストから多くの苦情を受けています」と明かすなど、その危険性について注目が高まっている。
中東で開催される“乱倫パーティー”は、日本人にとって決して無関係のものではない。湾岸諸国の社会情勢に詳しいジャーナリストが解説する。