虫垂炎や腹膜炎を患っていた中居(2023年7月)
フジテレビ役員の認識は「プライベートの問題」
調査報告書によると、フジテレビ役員の多くは、X子さんが中居氏の所有するマンションで起きた出来事を「プライベートの問題」と認識していたという。第三者委員会は、“プライベート”と“業務”の線引きをどのように判断し、結論付けたのか。
「『スイートルームの会』や『すし店』の費用が経費で賄われていたことに加え、中居氏とX子さんに交際関係はなく、業務上の人間関係であったことが“業務の延長線上”と認定した理由として挙げられています。
くわえて、権力格差のある関係性であったことも指摘されています。報告書にはX子さんは中居氏から誘われた場合、〈フジテレビの業務上の良好な人間関係を構築・維持し、円滑に業務を遂行することを主たる目的として考えることが当然である〉と記されています。実際、性被害が発生した2023年6月2日、X子さんは中居氏所有のマンションでの食事を提案されたことに対し、『今後の仕事に差し障ると考え、誘いを断ることができなかった』と答えています」(同前)
2023年5月31日の『BBQの会』においても、“業務”を匂わす旨の発言が編成幹部・A氏の口から発せられている。