東京駅での中居。バッグは10年以上愛用しているもの(写真は2021年)
「中居氏の呼びかけによって、『BBQの会』にはX子さんを含むフジテレビ関係者の女性3名が呼ばれました。X子さんとA氏、女性スタッフの3名がタクシーで会場に向かう道中、A氏はX子さんに『仕事でプラスになる』といった旨を言われたといいます。
また、女性スタッフがどのように振る舞えば良いか尋ねたところ、A氏は皿洗いをするなどして働くよう伝えたとのことです」(同前)
第三者委員会は調査報告書のなかで、港前社長らが「プライベートの問題」と認識したことで適切な対応を取らず、かつ中居氏の番組を継続させたことなどが「X子さんに対する二次加害行為にあたる」として厳しく非難している。
「6月2日に実際に被害が起きた事案の報告を受けた港前社長ら3名は、その2日前に行われた『BBQの会』にX子さんが参加していたことを認識していなかったものの、中居氏との関係性は番組の共演を通じたものであることは十分に認識可能でした。
そのため、“プライベートの問題”と即断するのではなく、“業務の延長線上の行為”である可能性を考慮して対応を検討すべきだった、と第三者委員会は指摘しています。
さらに、フジテレビ役員が“プライベートの問題”と認識していることがX子さんに伝わってしまったことで、『会社は守ってくれない』という孤独感を感じさせたとしています。被害者ケアの観点からも非常に間違った対応だったと言わざるを得ないでしょう」(同前)
フジテレビの企業風土刷新が求められていれる。