運転中の広末涼子容疑者(2023年12月撮影)
4月8日早朝、女優の広末涼子(44才)が傷害容疑で現行犯逮捕と報じられた。そのうち暴行に及んだ理由について本人の供述が伝えられるかと思われていたが、会話が成り立たない状態が続いているといい、いまだに「なぜ」は謎のままだ。臨床心理士の岡村美奈さんが、反復性のある不安定さについて考察する。
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静岡県島田市内の病院で看護師の女性にケガを負わせた傷害の容疑者として、現行犯逮捕された女優・広末涼子。事務所は8日、公式HPで「広末涼子の逮捕について」と題し、「本人が運転する車による交通事故を起こし、搬送先の病院において一時的にパニック状態に陥った結果、医療関係者の肩にケガを負わせてしまいました」と謝罪文を公開した。
だがこの文書、なんだかおかしくないだろうか。ニュースや情報番組、SNSなのにあがっている情報によると、すでに新東名高速道のトンネル内で追突事故を起こした後から”立ったり座ったり歩いて本線上にはみ出しそうになるなど不審な動きを見せていた”と言われている。だとすれば病院においてパニック状態に陥ったのではなく、事故直後からパニック状態だったということになる。
さらに捜査関係者からの情報としてNEWSポストセブンの〈「『キャー!』って尋常じゃない声が断続的に続いて…」事故直前、サービスエリアに響いた謎の奇声 ”不思議な行動”が次々に発覚、薬物検査も実施へ 【広末涼子逮捕】〉とのタイトルの記事が伝えているところによると、事故を起こす前に立ち寄った浜松市内のサービスエリア(SA)で、「突然、見知らぬ人に声をかけたり身体を触ったりしていたことが新たにわかっている」。SA内の屋台で働く人物の証言として、「昨日の17時台に、SAの出口側から尋常じゃない奇声、甲高い女性の叫びのような声が数分間、断続的に続いていた」という。他のメディアでも、浜松市内のSA内で広末容疑者が「広末でーす」と言いながら他人に近寄っていったとみられるという、捜査関係者の話を載せている。運転中からすでに心のバランスが崩れていた可能性があるだろう。
事故までの流れをみると、広末容疑者は事務所のHPにあるように、一時的にパニックに陥っただけとは思えない。元夫のキャンドル・ジュン氏は広末容疑者のW不倫問題を受けて開いた会見で、「彼女は2年に1回ぐらい、仕事などいろんなことで心の安定が崩れる」と話していた。この話からすると、彼女には”反復性”として繰り返しやすい不安定なメンタルがあったと思われる。そのようなメンタルであった上に、長年いた事務所を独立し仕事を再開、社長としてもストレスがかかって心のバランスを崩し、さらに事故を起こしてセルフコントロールができなくなり、短絡的で衝動的な行動に移してしまったとも考えられる。