コンビニのセルフレジに1円玉が大量に投入される様子(TikTokより)
「当社イオンリテールが運営する店舗のセルフレジでは、硬貨の投入は一度に30枚以下とさせていただいています。各セルフレジにはその旨を記載した掲示物を貼付しております。
硬貨の大量投入は機械の故障や他のお客さまのご迷惑となる場合がございますので、スムーズなご利用のため、硬貨は枚数制限をお守りいただくようご協力のほどお願いいたします」(イオンリテール広報部)
また、同じセルフレジに大量の硬貨が投入される動画があった回転寿司チェーン「スシロー」を運営する株式会社FOOD & LIFE COMPANIES広報部は、そうした動画の存在について、「現在、社内での事実確認をしておりますため、回答は控えさせていただきます」とのことだった。
このような行為に、法的な問題はあるのか。「グラディアトル法律事務所」の清水祐太郎弁護士に聞いた。
「エラーが起きる可能性を知ったうえで、エラーを起こさせる目的で小銭を大量に投入する行為は、刑法上の偽計業務妨害罪に該当する可能性があります。また、セルフレジが壊れてしまうこともあると知ったうえで行っていれば、セルフレジを壊した場合、刑法上の器物損壊罪に該当する可能性があります。
刑法上の問題だけでなく、セルフレジが壊れてしまい、修理が必要ということになれば、店舗に対して、修理費用などの損害賠償責任を負うこととなります」(清水弁護士、以下同)