硬貨の大量投入後、セルフレジの画面がしばらく固まったように動かなくなった(YouTubeより)
法律で決められている「枚数」
一度に使用できる硬貨の枚数については、実は法律で定められている。
「『通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律』の第7条に「貨幣は、額面価格の二十倍までを限り、法貨として通用する」とあり、店舗側は20枚以上の使用を拒否できます。
実際にセルフレジには、『硬貨の大量投入はご遠慮ください』や『硬貨の使用は20枚まで』などの制限を設けているところがあります。これらを無視し、セルフレジが故障することを認識したうえで小銭を大量に投入してセルフレジを故障させたときには、民法上の不法行為となります」
店舗側が当該の客に出禁処分を下したり、法的責任を求めることは可能だという。
「硬貨を大量投入してわざとセルフレジにエラーを生じさせる人物は、店舗に迷惑をかけるので、店舗自体に立ち入らせないという出入り禁止をすることが可能です。また、売買契約をすることはできないとして、拒否することも可能です」
6年ほど前には、ファストフード店で大量の1円玉を出して店員を困惑させる動画が“迷惑行為ではないか”と話題になったことがあった。ここ1~2年でセルフレジが急激に増えたことで、“同じネタ”が現代版になったということだろうか。
万が一本当にセルフレジを壊してしまったら、その代償は大量の硬貨では済まないかもしれない。