エリアによって混雑状況は異なるという
「なんか僕らだけスッと並ばずに用を足せちゃって、悪いことをしている気分になりますね……。せめて(トイレの数を)半数ずつとかにできなかったんでしょうか。女子の仮設トイレだけ設置が難しいとか、そういう問題があるのなら仕方ないですが、都が管理しているんですよね。準備の段階で、そういう配慮があってもよかったんじゃないかと思います」
広報は「男性には立ち小便の課題」
代々木公園の管理を担う公益財団法人東京都公園協会の広報に取材を申し込むと、「直接のクレームは寄せられていない」としながら、以下のように回答した。
〈施工上や、予算上の理由ではありません。年々委託費や人件費等も上昇しているため、仮設トイレだけではありませんが桜花期対策として必要な経費は増やしております。 園内には常設のトイレも多数あり、仮設トイレはあくまでもお花見時期の補助的な役割として設置していることや、男性の方は園内で立小便をされてしまう等の課題があることなどから総合的に判断しています〉
さらに女子トイレの比率を多くしたり、男女のトイレ数を半々にしたりするべきという議論はないのかという質問に対しては〈毎年検討はしており、女性用を増やす意見も出ています。女性用に限らず全体の設置数を増やすことや、設置場所についても、防犯上の観点や、来園者の利用導線等も踏まえ検討しています〉とのことだった。
取材に応じた女性客の1人は「桜を見にきたのに、ずっとトイレを見てる」とうんざりした表情を浮かべていた。