“究極のえきそば”価格はなんと1杯3850円(読者提供)
究極のえきそばを食べたという40代女性は「う〜ん、メニューに掲載された写真と比べて、具の量は少なかったかな。でも出汁とすき焼きの甘さが重なって、味はおいしかったですよ」というが、こんな不満を漏らす人もいた。
「詐欺とは言わないけど、3850円の味じゃないよね。スープは良いけど、個人的に麺がよくないと思う。外国人向けかもしれないけどさ、えきそばは駅で食べれば良くない?
駅そばは安くて早くてそこそこおいしいのが良い点でしょう? 神戸牛と合わせる必要ないよね。別々で食べた方がおいしいと思いますよ。あと細かいけど、ネギの乗せ方とかも写真通りにしてほしいよね。3850円となると、そういうところも気になっちゃう」(50代男性)
なかなか辛辣な感想だが、とはいえ、3850円のえきそばだけが“万博グルメ”ではない。たとえば、回転寿司チェーン「くら寿司」は、世界各国の料理をアレンジした特別メニューを300円という低価格で提供し、大好評を博している。万博に「彼氏と大阪旅行を兼ねて行ってきました」という女性は、万博グルメの価格設定にそれなりに納得している様子だった。
「コーヒーは800円、ラーメンは1200円くらいで、タイ料理は2000円前後だったのを注文しました。“観光地価格”としては、別に高いとは感じませんでした。
初日の混み具合をニュースで見て心配していましたが、混雑してなくてよかったです。空いているパビリオンを回って、各国の歴史や日本との関わり、特産品などを学び、ゆっくり楽しみました」
万博協会は、想定来場者数を2820万人と定めている。これだけ大規模なイベントとなると、多様な価値観を持った人々が来場し、さまざまな感想を言い合うのは当然のことだ。開幕序盤に賛否両論の“賛”をどれだけ増やせるか、万博の成功はそこにかかっているのかもしれない。