大阪・関西万博が開幕し、来場者でにぎわう会場(読者提供)
いよいよ開幕した大阪・関西万博。オンライン予約のシステムなどを活用した“並ばない万博”を打ち出していたが、蓋を開けてみれば、開幕初日の4月13日は入場ゲートをはじめ、あちこちで行列ができる事態に。さらに悪天候や未熟なオペレーションも重なって、〈すごい並んでるというか、地獄絵図〉や〈死ぬほど凍えて命の危険感じた〉などネット上が嘆く声であふれた。
しかし初日があくまでイレギュラーだったのか、少しずつオペレーションが改善されてきているのか。4月14日以降は、SNSでも〈快適でした〉や〈めっっっちゃ楽しかった!!〉といったポジティブな感想が目立つ。〈(万博は)叩かれすぎ〉と擁護する声も少なくない。
実際のところはどうなのだろうか。そこでNEWSポストセブンは万博に行ったという複数人に取材。彼らの証言から浮かび上がってきたのは、“現場のリアル”だった──。
4月15日に会場を訪れた30代男性は、「行列はなくて快適でしたよ」と語る。
「駅を降りると、東ゲートがすぐ目の前にありました。開幕初日は入場するだけでも長蛇の列だったようですが、この日は手荷物検査も含めて並ぶことなく会場に入ることができました」
入場するとすぐに大屋根リングがある。外径は約675メートル、高さは約12〜20メートルに及び、「最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定されている。会場の主動線であると同時に、雨風、日差しなどを遮る快適な滞留空間の役目を果たす。