外からの処刑室(米フロリダ州矯正局HPより)
執行当日、『彼は従順だった』という刑務官の証言が報じられており、死刑囚は『命を奪ったことをお詫びします』と口にしていたようです。最期の言葉はエアコンの音で立会人もよく聞き取れなかったようですが、白いシーツを体にかけられたタンジ死刑囚は、薬が効き始める直前に聖書の言葉のような祈りを捧げたといいます」(同前)
被害者は、大手新聞マイアミ・ヘラルド紙の従業員だった。同紙のウェブ記事には、執行を刑務所で見届けた遺族の「やっと終わった。私の心は軽くなり、再び呼吸をすることができる」という安堵の声が紹介されている。
一方、執行に反対する数十人が刑務所前の広場に集まったという。
「日本と同様に、死刑制度に反対する人はアメリカに多くいます。日本よりも、情報の公開が進んでいる分、議論は活発で健全ですよね」(同前)
フロリダ州はトランプ政権と呼応し、死刑囚の執行を急ピッチで進めている。