常連になった大谷が今季は圏外へ 「MLBの打球速度トップ5」(2022~2025年)
もう一つが、大谷の特徴的なバットだ。バットの中央部が膨らんだ「魚雷バット」が日米で話題となるなか、「大谷は昨季より1インチ(2.54センチ)長いバットを使っています。バットの重心位置が変わったことでスイングスピードが落ちている可能性があります」と広尾氏は言う。
こうした不安要素を抱えたまま、今季は二刀流復帰に向かうことになる。
『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2025』編著者の友成那智氏が語る。
「大量の故障者が出ているドジャースは投手が足りず、大谷の二刀流再開は想定より早くなるとの見方があります。しかし、二刀流は間違いなく打撃に影響を及ぼします。スタミナが削られるため、投打が揃って突き抜けた成績を残したことはまだない。現状のまま二刀流に復帰しても、チームにとってマイナスになる可能性があります」
打撃面の不安を払拭したうえで、ドジャースのユニフォームでの二刀流を披露する日を迎えられるのか。そこが今季の大谷の結果を大きく左右することになりそうだ。
※週刊ポスト2025年5月2日号