同僚社員に複数の薬物を無断で混入させた飲料を飲ませ逮捕(HPより、現在は削除済み)
「記者クラブ加盟社に対する捜査当局の事件広報は“実名広報”が基本ですが、被疑者の刑事責任能力が問われる事件や、性犯罪事件など被害者のプライバシー保護が必要となる事件では匿名にすることもあります。今回は、事件の被害者が加害者の同僚であることも踏まえ、特別な配慮をしたものとみられます」(同前)
琉球新報に掲載されているRBC側のコメントも、被害者保護を尊重した内容になっている。
「本件は、被害者保護などを理由に匿名とされているものと認識しており、詳細なコメントは差し控えますが、捜査機関による調査に全面的に協力して参ります」
しかしその翌日のRBCが報じたニュースに、地元のメディア関係者が驚いた。なんと前日に報じられたコメントから一転、事件報道で大坪被告の実名と顔写真を公開したのだ。
「 “身内”の不祥事を、被害者保護の姿勢を崩してまであえて実名報道したことに、地元メディア関係者の間では波紋が広がりました。RBCは公式サイトで『当社としては捜査機関による調査に全面的に協力するとともに、引き続き従業員および関係者の安全とコンプライアンスの徹底を最優先とした取り組みを進めてまいります』といったコメントも発表しています。
匿名で報じると憶測が一人歩きして、職員の業務に差し障りが出るのではないかといった判断もあったようです。ただあまりに突然の方針変更で、疑問を持った関係者が多かったのも事実です」(同前)
別の地元メディア関係者は、「かつての身内に対してあまりに“ちむひじるぅ(冷たい)”なんじゃないか」とも呟いた。沖縄のメディア界が揺れた事件と報道。今後の大坪被告の公判にも注目が集まっている。