記念に製作した写真集の1ページ
──剃る前は、断髪式のような気持ちなのでしょうか。
「どっちかっていうと、本当に久々だったので肌を切らないかどうかが不安で。カミソリを使うのも、ワキを剃るのも怖かったですね。眉毛とかは短いからササッとできるけど、長い毛ってどうやって切るんだろう、みたいな。でも、“40歳記念”という思いもあったので、処理したあとは晴れやかな気持ちでした。ちょっとワクワクしているというか『新しい自分!』みたいな」
──剃った後のワキを見て、何を思いましたか。
「『あ、ない』って(笑)」
──剃ったワキをカメラマンさんをはじめとした他の方に見せるうえで、恥ずかしさはありましたか?
「逆に、沖縄だからあったほうが恥ずかしいかも、っていう。どっちかと言えば、見る人への気遣いで剃ったんですよ。透き通った沖縄の海、純白の水着というシチュエーションで、“ワキ毛”が写り込んだら不快に思う人がいるかもしれないと思って。
でも、夏のときはワキ毛処理して撮影したんですけど、だんだんと40歳の誕生日が近づくにつれて、『やっぱり“ありのままの自分”を見せたい』というように、心境が変化していきまして。結局、冬には生やした状態で撮影しました」
──写真集では、ワキ毛がない写真を中盤のページに、ワキ毛がある写真をラストに掲載しています。この構成にした意図はなんだったのですか?
「『やっぱり、ワキ毛剃らなければよかった』っていう後悔が、その順番に詰まってます。そのまま出せばよかった。生えたまま水着で撮ればよかった、って心から思います」