食品が傷みやすい暑さではないものの、行楽の際や新入学・新学期で始まるお弁当は、作ってすぐに食べるものではないだけに、きちんと対策したいところだ。大腸菌を例にすると「菌は30分ごとに倍になる」と言われており、お弁当の食中毒を防ぐには、「(菌を)つけない」「増やさない」「加熱する」が大切になってくる。キッチンアイテムの除菌も重要なポイントのひとつになるが、普段から使う台所用洗剤を“除菌できるもの”にすれば、簡単に始められると藤原さんは語る。
「キッチンでの除菌については、特別なグッズをそろえる必要はありません。例えば、私も愛用している台所用洗剤『除菌ジョイコンパクト』は、除菌効果のある洗剤なので、食器洗いと同時にそのまま、まな板やスポンジなどの台所用品の除菌ができます。プラスチック製のまな板の場合、洗ったら表面に原液を約8ml、大きく『の』の字を2回書くようにたらし、清潔なフライ返しなどで均一にまな板全面にのばします。そのまま約20分放置した後、水で洗い流すだけで除菌完了です。
スポンジについては、軽く洗ってよくしぼり、全体に行き渡るのに充分な量の原液を約8mlつけ、よくもみこみ、次に使用するまで置いておくと除菌ができます。また、スポンジの除菌は、きれいになるだけでなく、スポンジが長持ちするという効果もあります。こまめに除菌していると、変色したり、ぬめったりするのを遅くできますよ。スポンジを長く保たせたいのなら、使う度除菌した方がいいでしょう。まな板やスポンジも、ひと手間で菌に強くなりますから、ぜひみなさんも実践してみてくださいね」(藤原さん)