昨年11月末、ぼくは『忖度バカ』(小学館新書)という本を出した。その中で「自由な人間主義」について書いている。右とか左とかイデオロギーに縛られない。一つの原理主義に染まらず、フレキシブルに変化していくことができる生き方を、カマタ流にそう呼んだ。
そして、この「自由な人間主義」は、人間が生きるうえで大切な「命」や「幸せ」という価値基準があるからこそ、フレキシブルに変化していけるのだ。自由はあなたの手のなかにある。2018年の年頭に立って、今年はその自由で何をするのか。甘いチョコレートを味わいながら、素敵な企みをしてほしい。
●かまた・みのる/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。近著に、『人間の値打ち』『忖度バカ』。チョコ募金は4缶1セットで2200円(送料別)。申し込みはJIM-NETのホームページにて(http://jim-net.org/)。
※週刊ポスト2018年1月26日号