ビジネス

ZOZO田端信太郎氏「前澤さんに、高卒は資産だと言いました」

最強サラリーマンの呼び声も高い田端信太郎氏

 最強のサラリーマン、一本釣りされるサラリーマン、炎上するサラリーマン──。現在、「ZOZOTOWN」などを運営する株式会社スタートトゥデイで「コミュニケーションデザイン室」の室長を務める田端信太郎氏は、転職によって、キャリアと自身のブランド価値を高めてきた。新卒でNTTデータに入社後、リクルート→ライブドア→コンデナスト・デジタル→LINE→そして今年3月にスタートトゥデイに転身。組織に属しながら個人名を轟かせる、かつてない「サラリーマン」という働き方を、田端氏はどのように切り拓いてきたのか。成功する転職について、また、田端氏のサラリーマン哲学について伺った。(【前編】【後編】でインタビューをお届けします)

 * * *
◆前澤友作、堀江貴文、斎藤和弘。社長たちに“口説かれる”

──田端さんは今年2月末にLINEを退職され、3月1日に、株式会社スタートトゥデイに入社されました。大きな話題になった転職ですが、前澤友作代表取締役社長から声をかけられたのがきっかけだったとか。経緯を教えていただけますか。

田端:前澤(社長)が、プライベートブランド「ZOZO」の立ち上げなどにあたって、発信力のある人、本音を隠さず語るような人材を探していたときに、周囲の複数の人から、だったら田端がいいんじゃないかと言われたようです。名前が挙がったのは僕だけではなかったと思いますよ。それで会うことになったのが最初です。

 ただ僕のほうは、もう何年も前から前澤をウォッチしていたんです、勝手にね。ブログを読んだり、以前は株を買ったりもして、面白い社長がやってる面白い会社だなと。人間、年を取るとどうしても守りに入って、つまらなくなりますよね。少しでもそうならないようにと、男は前澤、女性は神田うのさんを、はっちゃけたタメ年のベンチマークとしてきたんです。僕と前澤は同じ年で、誕生日も1カ月しか違わないんです。

 それで会った時に、「僕がもし前澤さんと仕事をさせてもらうなら、こう思いますよ!」という話をいろいろとしたんですが、自画自賛するわけじゃないけど、一夜漬けで考えたような内容ではなく、以前から前澤をウォッチしながらいろいろと考えを巡らせていた内容だったので、刺さったようなんです。その結果、相思相愛になったんじゃないかなと思います。

──前澤社長をリスペクトする気持ちがおありだったのでしょうか?

田端:仰ぎ見てリスペクトするというより、生身の人として、経営者として興味があるし、一緒に仕事を是非してみたいという感じですね。それは、ライブドアに移るときに、堀江(貴文)さんにも感じました。

──2005年に田端さんはライブドアに入られています。このときは堀江さんから声がかかったのですか?

田端:先輩が先にライブドアに転職していて、彼が僕を推薦したようです。当時のライブドアは、近鉄(大阪近鉄バファローズ)の買収を仕掛けるなど飛ぶ鳥を落とす勢い。真剣に転職したいとは思っていなかったんだけど、堀江さんに一対一で会えるならと、ミーハーな気持ちで面接に行きました。

 事前の堀江さんに対するイメージは、正直言って、そんなにいいわけではなかったんです。投資の仕方がワイルドというか、やや乱暴というか。僕自身も投資の仕事をしていたから、投資に関しては、そういう印象でした。ところが会ってみると、極めて真面目だし勤勉で正直な人だな、と思いました。それで本を読んだりして、知れば知るほど、メディアの伝える印象とは異なる側面が見えてきて、この人の下で働くのは面白いだろうなと思ったんです。

 社長がきっかけになったという意味では、コンデナストに移るときもそうでしたね。

関連記事

トピックス

電撃引退を発表した西内まりや(時事通信)
電撃引退の西内まりや、直前の「地上波復帰CMオファー」も断っていた…「身内のトラブル」で身を引いた「強烈な覚悟」
NEWSポストセブン
悠仁さまの大学進学で複雑な心境の紀子さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、大学進学で変化する“親子の距離” 秋篠宮ご夫妻は筑波大学入学式を欠席、「9月の成年式を節目に子離れしなくては…」紀子さまは複雑な心境か
女性セブン
ニューヨークのエンパイヤ・ステイトビルの土産店で購入したゴリラのぬいぐるみ「ゴンちゃん」は、公演旅行に必ず連れて行く相棒
【密着インタビュー】仲代達矢・92歳、異色の反戦劇を再々演「これが引退の芝居だと思ってもいないし、思いたくもないんです」 役者一筋73年の思い
週刊ポスト
現在は5人がそれぞれの道を歩んでいる(撮影/小澤正朗)
《再集結で再注目》CHA-CHAが男性アイドル史に残した“もうひとつの伝説”「お笑いができるアイドル」の先駆者だった
NEWSポストセブン
『THE SECOND』総合演出の日置祐貴氏(撮影/山口京和)
【漫才賞レースTHE SECOND】第3回大会はフジテレビ問題の逆境で「開催中止の可能性もゼロではないと思っていた」 番組の総合演出が語る苦悩と番組への思い
NEWSポストセブン
この日は友人とワインバルを訪れていた
《同棲愛を本人直撃》TBS報道の顔・山本恵里伽アナが笑顔で明かした“真剣交際”と“結婚への考え”「私なんかと、貴重な時間をずっと共有してくれている人」
NEWSポストセブン
永野芽郁の不倫騒動の行方は…
《『キャスター』打ち上げ、永野芽郁が参加》写真と動画撮影NGの厳戒態勢 田中圭との不倫騒動のなかで“決め込んだ覚悟”見せる
NEWSポストセブン
電撃の芸能界引退を発表した西内まりや(時事通信)
《西内まりやが電撃引退》身内にトラブルが発覚…モデルを務める姉のSNSに“不穏な異変”「一緒に映っている写真が…」
NEWSポストセブン
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
《TBS夜の顔・山本恵里伽アナが真剣交際》同棲パートナーは“料理人経験あり”の広報マン「とても大切な存在です」「家事全般、分担しながらやっています」
NEWSポストセブン
入院された上皇さまの付き添いをする美智子さま(2024年3月、長野県軽井沢町。撮影/JMPA)
美智子さま、入院された上皇さまのために連日300分近い長時間の付き添い 並大抵ではない“支える”という一念、雅子さまへと受け継がれる“一途な愛”
女性セブン
交際が伝えられていた元乃木坂46・白石麻衣(32)とtimelesz・菊池風磨(30)
《“結婚は5年封印”受け入れる献身》白石麻衣、菊池風磨の自宅マンションに「黒ずくめ変装」の通い愛、「子供好き」な本人が胸に秘めた思い
NEWSポストセブン
母の日に家族写真を公開した大谷翔平(写真/共同通信社)
《長女誕生から1か月》大谷翔平夫人・真美子さん、“伝説の家政婦”タサン志麻さんの食事・育児メソッドに傾倒 長女のお披露目は夏のオールスターゲームか 
女性セブン