“量より質”の新たな観光モデルを
京都市にはかつて「観光客5000万人構想」を掲げていた時期があったが、もはや数、量を求める時代ではない。今こそ、より質の高い観光モデルを構築すべき時だろう。
前出の振興計画の中にも〈より質(満足度)の高い観光、住んでよし、訪れてよし、働いてよしの街づくりを実現し、それにより京都観光の魅力を更に高め〉といった記述がある。
古都に喧騒は似合わない。京都はアフターコロナに向け、どう変わっていくのだろうか。
コロナ禍前から、騒々しくて落ち着けない観光地となっていた京都を嫌い、足が遠のいていた人々も少なからずいる。そうした古くからのファンに加え、未知の魅力に憧れる若者たちが訪れたくなるような街への変貌を期待したい。