今、テレビ局の関係者やお笑いファンから注目を集めている番組が『キングオブコントの会2022』(日本テレビ系)だ。今月3日にダウンタウンとして即興漫才を披露した松本人志(58才)が今度は「年に一度」の新作コントを披露するのだ。昨年、松本のツイートをきっかけに視聴率論争を巻き起こした同番組だが、今年、松本の挑戦はどんな意味を持つのか。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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9日夜、大型コント特番『キングオブコントの会2022』が放送されます。
同特番のコンセプトは、「コント日本一決定戦『キングオブコント』にゆかりのある芸人たちが書き下ろしの新作コントを披露する」というもの。制作サイドが「日本一豪華なコント番組」と掲げるだけあって松本人志さんを筆頭に、さまぁ~ず、バナナマン、『キングオブコント』歴代王者12組をそろえた32名が集結し、新作コント19本を披露します。
なかでも特筆すべきは、事実上の主宰者とも言える松本さんが新作コントを書き下ろし、自ら披露すること。昨年6月12日に第1弾が放送されたときは、「松本人志が民放20年ぶりに新作コントを披露」と大きく報じられましたが、今回はそれ以来の機会であり、まさに「この番組でしか見られない」という希少価値の高いものになっています。
そしてもう1つ忘れてはいけないのは、昨年の放送後に起きた視聴率をめぐる騒動。ネット上のコメントではおおむね好評であり、ツイッターのランキングをにぎわせたものの、「視聴率は6.8%に留まった」というニュアンスで報じられたことに松本さんが怒ったのです。
松本さんは、「キングオブコントの会は内容的にも視聴率的にも大成功でした。ネットニュースっていつまで“世帯”視聴率を記事にするんやろう? その指標あんま関係ないねんけど」「コア視聴率が良かったんです。コア視聴率はスポンサー的にも局的にも世帯視聴率より今や重要な指標なんです。そのコア視聴率が3時間横並びでトップやったんです。だから、低視聴率みたいなミスリードは番組を見てくれた皆さん、後輩達に申し訳ない気がします」というツイートを続けてアップ。
大きく反論したことで、世間の人々を巻き込んで「視聴率報道はどうあるべきか」「コア視聴率とは何か」という論争を巻き起こしました。