コントの魅力を伝えられるスケール感
そんな騒動が記憶に新しい状態で放送される9日の第2弾は、松本さんにとって昨年以上に「失敗したくない」、あるいは「視聴率の報じられ方が気になる」ものになりそうです。もともと力を入れていた特番に、さらに力が入る理由が加わり、昨年以上のエネルギーをかけてコントを書き、演じたのではないでしょうか。
では、松本さんが年一度のコントに挑むことにどんな意味があるのか?
真っ先に挙げられるのは、「コント」そのものの魅力やポテンシャルを多くの人々に伝えられること。松本さんが中心となって動くことでコント特番としての格が上がって12組もの歴代王者を集めることができ、選び抜かれた実力者による「本当に面白いコント」を見せることが可能になります。
しかもそのコントは、「王者たちが自ら脚本・演出・キャスティングした新作」であり、さらに「ここでしか見られないコラボ」などのプレミア付き。現在はYouTubeや動画配信サービスなどでも芸人のネタが見られるようになりましたが、それらとは一線を画すスケールとクオリティのコントを見せるのです。
また、見逃せないのが、松本人志 が年に一度のコントに挑むことで得られる制作サイドのメリット。「特番としての価値が上がり、3時間の長時間放送が可能になる」「予算が確保できて豪華なコントセットが組める」「『日本一豪華なコント番組』と自信満々のPRができる」などのメリットがあり、おのずと世間の注目度は上がり、視聴人数は増えていきます。
現在でもテレビは「より多くの人々が見る」という点で、ネットを大きく上回るものがあり、さらに土曜のゴールデンタイムは、その最たるところ。『キングオブコントの会』は、コントそのものの価値を上げるような位置づけの番組であり、だからこそ松本さんが年一度のコントに挑む必然性があるとも言えそうです。