前かがみの姿勢を長年続けると腰椎の前側が潰れ、椎間板ヘルニアとなる危険性が高まる。さらに、耐えきれなくなった腰椎の後ろ側が潰れると、今度は腰椎分離症・すべり症に。そうして最後に、背中の骨に沈みやズレが生じ、脊柱管部分が狭くなる「脊柱管狭窄症」と診断される。現在、日本での「脊柱管狭窄症」の患者数は推定400万人、調査によっては500万人を超えるとのデータもある。
つらい症状に悩むと外科手術にすがりつきたくなるが、手術後1年ほどで再発する例も少なくない。ヘルニアと脊柱管狭窄症を併発している患者、また腰椎すべり症も併発しているのに病院では「あなたは脊柱管狭窄症です」とだけ伝えられる患者もいる。脊柱管対策のみならず、腰痛の要因全般を意識した動きも心がけたい。
そこで、診療実績100万人を超えるさかいクリニックグループ代表の酒井慎太郎氏監修のもと、脊柱管狭窄症対策として「生活習慣改善のポイント」をまとめた。1日の時間軸に沿って紹介していこう。