当時は50代だったにもかかわらず、80才と診断された血管年齢は、スパイスと運動、薬の組み合わせで60代まで回復した。
「血圧も、薬によって一時は正常値の140mmHgまで半ば無理矢理下げましたが、頭がふらつくし力も出ない。いまは170mmHgくらいに制御しています。標準よりも高いですが、ぼくにとってはこの数値が最も健康に過ごせる。コレステロール値は300を切る程度で中性脂肪は600ほど。いわゆる正常値を大幅に超えていますが、これらは高い方が健康にいいと信じているので、完全に放置しています」
【プロフィール】
和田秀樹(わだ・ひでき)/1960年6月7日、大阪府出身。東京大学医学部卒業後、東大医学部附属病院精神神経科、高齢者専門の浴風会病院、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長。30年以上にわたり、高齢者医療の現場に携わる。
撮影/田中智久
※女性セブン2022年9月22日号