5日間の後は、「ゆるルール」を設けて生活するのがにーよん流。
「食べたいものはがまんせずに、脂質と糖質が高すぎない副菜を加えて、1:1:2のルールを守り、食べてやせる。例えば私はカップ麺をどうしても食べたい日はきのこやサラダ、冷ややっこなど野菜と副菜をたっぷりとったうえでカップ麺を“脇役”として食べています。基本のルールは守りながらがまんしすぎない工夫をすることが継続の秘訣です」
にーよんさんは1か月90食のうち、その半分の45食がヘルシーな食事であれば“合格”としているという。
「どんなダイエットも行き着くところは、“バランスの取れた食事と適度な運動”。中学校の保健室に貼ってあるような、厚生労働省が作った『バランスのいい食事の摂り方』のポスターに回帰するわけです。あの頃、『これをやればやせます』って書いてくれていれば、すぐに実践したんですけれど……(笑い)」
母だって「自分ファースト」でいい
得たものは、スリムな体だけではない。
「いちばんのものは自分を大切にする気持ちです。太っていたときは“身を粉にして家族につくさなきゃ”と思い込んでいて、自分のことは二の次。食べ物も子供たちの好きなお菓子やお総菜を最優先して買っていました。そんなふうにがんばっているのに家は散らかったままだし、本の読み聞かせをしようと図書館の子供用コーナーに行けば“うるさい、ちゃんとしつけもできないのか”と怒られる。いまだったら、“このスペースはおしゃべりしてもいいルールになってますよ”と言い返せると思うけれど、当時は少しでもトラブルがあると“ちゃんとできていないのは自分のせい”とすぐに自信をなくしていました。
だけどダイエットをするようになって、育児しながら筋トレしてもいいし、自分が食べたいものを買って、その中から家族が喜ぶメニューを考えるのでもいいんだという気づきがありました。子供たちは“お母さんが作った料理、おいしい!”と大喜びしてくれて、自分を大事にして家族が幸せになるのがいちばん幸せだな、と実感しています」
ダイエットに成功したことで自信が増し、片付けや時間の使い方も上手になってきたことも大きな収穫だった。
「もう1つ、大きな副産物がありました。それは発信することが“仕事”になったこと。実はダイエットと同じか、それ以上に努力したのがインスタの運営だったんです」