もともと就いていた営業の仕事にもやりがいを感じていたというが、会社員と子育ての両立は時間的にも金銭的にも苦しかった。
「4人目の子供を妊娠中、家で今後の先行きを考えながらお皿を洗っているとき、ふと“自分で自分を雇うしかない”と思い立ったんです。どんな状況になっても働ける会社を自分で作るしかないと。たくさんの子を育てながら働くとなると、そうするしか選択肢がない。軍資金も頼る当てもないこんな状況の私でも始められる仕事は何だろう、と考えた末に辿り着いたのが“発信をして収入を得る”ということでした」
最初にトライしたのは、YouTube。子育てコンテンツを発信しようと、授乳しながら撮影・編集をこなすも、更新の大変さにあえなく半年で挫折。次にツイッターとブログを開設し、子育てハックや子育て中におすすめのグッズを紹介するも、期待した成果は得られなかった。試行錯誤の果てに辿り着いたのが、インスタグラムでのダイエットの発信だった。
「どうやったら楽しく、読みやすいコンテンツになるか研究しながら投稿を続け、いまに至ります。“自分で自分を雇うしかない”と決めた日から3年、念願だった会社の設立も果たせたし、今後は日々奮闘する私たち主婦の暮らしに役立つようなモノづくりをしていきたいです」
理想の体形も仕事も努力の末、自分で掴み獲った令和のシンデレラはこれからも走り続ける──。
(了。前編から読む)
※女性セブン2023年5月25日号