数値ばかりを判断材料に薬を処方するのが根本的な問題だと大脇医師は指摘する。
「それは日本の医療が“3分診療”と呼ばれることに起因します。患者それぞれを診るよりも、数値だけを見て右から左へさばいたほうが、要するに儲かるのです。本来は、数値より個人の価値観など様々な要素からQOL(生活の質)の向上を考えることが正解だろうと思います」
検査の数値から一律の判断ができるわけではなく、人それぞれに適正値がある。自身の体調を見極めながら、医師と相談しなくてはならない。
※週刊ポスト2023年6月23日号