こういった組織から集まった情報を精査・分析し、官房長官、総理大臣へと報告を上げるのが、内閣情報調査室(内調)だ。
「内調には、総理への週2回の状況報告、各省庁の情報組織から上がる情報の集約、内閣官房内で政策立案を担うNSS(国家安全保障局)への情報提供という、3つの機能が与えられています。
また、内調の人員は170人ですが、管轄下の別組織に220人を擁する内閣衛星情報センターがあり、人工衛星による情報収集もしています。これは内調が扱う情報のなかでも最重要の位置付けです」(同前)
各機関の連携がインテリジェンスのカギを握る。
※週刊ポスト2023年10月20日号