東京都交通局の地下鉄事業は、あくまでも東京都が手がける公営事業のひとつに過ぎない。私鉄のように商業施設や住宅地を開発して、沿線価値を高めるような取り組みは必要ない。まして、千葉県民の利便性を高めることは所管外でもある。
それにも関わらず、東京都交通局が急行を増やして利便性の向上を図る目的は、東京に通勤する千葉都民に対しても一定の便宜を図る必要があると考えているからだろう。
東京都交通局は千葉都民の利便性を向上させることが東京都にとってもプラスになると判断しているのだ。
3月のダイヤ改正では、図らずもJR東日本東京支社と東京都交通局の対照的な考え方が浮き彫りになった。