新幹線の延伸開業に合わせて新設された駅東口。駅前ロータリーや駐車場など整備されたが、駅前は住宅と工場が混在する風景が広がる(撮影:小川裕夫)
北陸新幹線は最終的に東京―大阪間を結ぶとされている。途中駅になれば、敦賀市に足を運ぶ観光客や来街者は少なくなる可能性はある。だから、莫大な整備費を投じて自由通路を整備する必要はないと判断したのかもしれない。
金沢駅から敦賀駅までの延伸だけでも、約8年もの歳月を費やした。着工すらしていない大阪までの延伸は、開業年のメドすら立っていない。大阪まで一気に開業するのではなく、部分開業も考えられるが、いずれにしても当面は敦賀駅が北陸新幹線の終着駅となる。
北陸新幹線の延伸フィーバーで、敦賀市には多くの観光客が押し寄せている。しかし、浮かれている余裕はない。敦賀駅の構造に端を発した乗り継ぎや東西自由通路はすぐに解決できる問題ではないが、フィーバーが続いている間に道筋だけでも示しておきたいところだろう。