「5股不倫モラハラで検索」とプラカードを掲げる黒川代表(ちだい氏提供)
「5股不倫」ヤジに小池百合子氏に「暴言」
「つばさの党」のこうした行為は今に始まったことではない。2022年に行われた参議院選挙では米国大使館の前で「CIA音頭」と称したオリジナルの歌を抗議活動の一環で披露。動画配信でこの様子が全国に拡散され、SNS上では「これは選挙活動と言えるのか」「警察はなにをやっているんだ」などの声が上がり、物議を醸していた。前出の全国紙記者がさらに続ける。
「4月16日の選挙告示日、補選に無所属で立候補した乙武洋匡氏(48)の演説に、根本氏が支援者を引き連れて現れました。根本氏は乙武氏の選挙カーの前にある電話ボックスの上に座り込み『5股不倫』『説明しろ』などと拡声器を使って大音量で演説。これを受けて18日、同党は警視庁から公選法違反の疑いで警告を発出されています。しかし妨害行為は、ほかの陣営の街頭演説でも行われました。さらに、選挙後も乙武氏を支援していた小池百合子氏(71)に対してデモを行い、ゴールデンウィーク最終日の6日には80人ほどを引き連れ『百合子ファーック!』などと叫びながら街宣を行うなどし、警察も手を焼いていたところだった」
乙武氏は今回の家宅捜索を受けて、X(旧ツイッター)を更新し、「悪質極まりない一連の行為は、有権者の『演説を聞く権利』を明らかに侵害していました」と投稿。
「捜査関係者によると、選挙期間中に『つばさの党』が出した負傷者の数は合計で6人と言われています。また、選挙中には乙武陣営のスタッフが引き倒されるアクシデントも発生しました」