黒川氏と身体接触があった選挙スタッフ(ちだい氏提供)
「彼らは『逮捕したくても逮捕できるはずがない』という前提に立ち『相手を妨害しているのではなく、我々は我々で演説をしているに過ぎない』という見方をしている。確かにほかの政治団体でもお互いに近い距離で演説をすることになってしまうことはあるだろうが、今回の場合は意図的なものだし明らかに異なるケース。普通の党なら「これは妨害になる」と判断するところだが、彼らは独自の解釈のもと問題ないと判断している。
もともと活動家としての覚悟なのか『逮捕されるのは怖くない』みたいなことは口にしていましたね。もちろん逮捕はされたくないと思いますが……。家宅捜索は受けましたが、そこまでまずいと思っていないようで、『捕まらないでしょ。捕まるなら逮捕状持ってきてるから、ただの嫌がらせ。マスコミ呼んでの印象操作』などと話している」
黒川代表はメディアの囲み取材で一連の行為について「我々は表現の自由の中で、適法なことをやっていると理解している。別に暴力をふるっているわけではなく、持っている権利を行使している。私たちがやっていることは、言論の行為で、多少、乱暴だという認識はあるが、権力者が言論行為をとめることは絶対にあってはならないことだ」と話している。
このまま彼らの“翼”は奪われてしまうのか──。捜査の進展が待たれる。