「逮捕したくてもできるはずがない」
「つばさの党」の目的はいったい何なのか。彼らを長期間取材している選挙ウォッチャー・ちだい氏はこう語る。
「街宣とかデモとかそれ自体をやることが目的です。選挙に勝つことより、目立つことで主張を聞いてもらいたい。彼らは基本的には活動家なんです。『オリーブの木』(2020年までの党名)時代も含め神奈川・座間市とか千葉・野田市とかに公認候補を出して当選させたことはありますがいずれも離党し、現在残っているのは朝霞市議だけ。かつてのN国党は落選しているとはいえ地方選に積極的だったが、『つばさの党』は選挙に興味はなく、代わりにデモの数がやたら増えました。
一連の活動は黒川氏がやっていた『みちばた興業』にルーツがあります。“なんだってできるのさ、ピープルパワーで”というキャッチフレーズで、辺野古基地の前で『ええじゃないか』を歌うなどの活動をしていました。。それがN国党に参加したことによって過激化した形です」
今回の選挙中も「つばさの党」に取材を試みていたちだい氏。黒川代表や根本氏から、選挙妨害や逮捕について直接話を聞いていた。