「怒り」「呆れ」「諦め」……ツッコミにバリエーション
――奥田さんの「世界中が敵に回ってもって、奥さん、プーチンか」のツッコミのところは、わかっていても腹がつりそうになるんですよ。もう「プーチン」を待ってしまう。ツッコミの爆発力が以前よりも増しましたよね。
奥田:去年の春、東京に来てから、強く言って諭すだけじゃなく、呆れた感じで言うとか、諦めた感じでもツッコむようになったんです。大阪のときはガンガン言ってるだけでもいけたんですけど、東京にきたら、それだけでは通用しない。お客さんは僕らのことなんて知らないじゃないですか。知らない人が激強のツッコミしていても偉そうに見えるというか、なかなか笑ってもらえないんですよ。
よじょう:東京にそんなゴリゴリ言うてくる人、いないじゃないですか。だから、ちょっと引いてまうんやと思います。
――私も関東の人間なので、怒るツッコミの必然性がうすいと、この人はなんでそんなに怒ってるんだろうと思ってしまうんですよね。結果的に最大の山場となった金属バット戦の手応えは実際のところ、どうだったのですか。
よじょう:先攻の方がまだいいかなと思っていたんです。金属バットの味が独特過ぎるので、後だと僕らを食べても味がしなくなってしまうかなと。でも、先攻なら少なくとも、僕らの味を味わってもらえるじゃないですか。なので、そこでプレッシャーをかけられたら有利になるなと思っていました。