勝利のVサイン(撮影/山口京和)

勝利のVサイン(撮影/山口京和)

大差で勝利した「ザ・パンチ」との決勝戦

――決勝の相手はザ・パンチでした。会場はザ・パンチのボケ役、パンチ浜崎さんのキャラクターに心をつかまれているようにも感じられましたが。

奥田:完全に乗り切っているザ・パンチさんだったら勝ち目はないなと思ってたんです。ただ、準決勝のときザ・パンチさんに1点を付けたお客さんが4人もいたんです。なので、合わないという人も出てきているのかな、と。最初は無理矢理でも笑いを起こすようなネタで一か八か勝負に出ようと思ったのですが、お客さんも疲れてきているだろうし、むしろ、より丁寧なネタ、1点が0人になるようなネタにしようと思って。それで、あの『サプライズパーティー』のネタにしたんです。

――両者がネタを終えた瞬間、勝敗は見えた気がしました。先攻のザ・パンチさんの得点の方が先に出て、243点。この日の最低点でした。この後、一度CMを挟んでから、ガクテンソクの得点発表という流れでしたが、294点という過去最高得点での圧勝でした。何となくわかってはいましたよね。

奥田:ザ・パンチさんたちも「もう無理だわ……」って言ってましたしね。なので、優勝が決まったときも何もいい言葉が出てきませんでした。ああいのは反射神経なので、ドキドキしながら待っていて、「どっちが勝つかな、勝った! やった!」という展開なら、もっと気の利いた言葉が出てきたと思うんです。でも、勝ったなぁ、と思いながら何分も待たされていたんで。

よじょう:顔、むずかったっすね。

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