結成16年以上の漫才師が鎬を削る漫才賞レース「THE SECOND」の第2回大会が終わり、19年目の「ガクテンソク」が優勝した。決勝の翌日、舞台で4ステージに上がった2人に最速インタビューを敢行! テレビ放送された決勝ステージ「グランプリファイナル」での決勝戦「ザ・パンチ」との戦いについて、ガクテンソクの奥田修二(42)とよじょう(42)にノンフィクションライターの中村計氏が聞いた。(全3回の第3回。第1回、第2回を読む)
――決勝のお客さんは採点が辛いのか甘いのか、少しわかりにくかったですよね。
奥田:1回戦の第3試合、ななまがりとタモンズの対戦は、268点と269点だったじゃないですか。だから、割と素人感覚に近いというか、フラットな感じのお客さんが多いのかなという気はしました。味付け濃い目の料理は苦手なのかな、と。
――ずいぶんと低い感じがしましたよね。
奥田:どちらもめっちゃウケてましたからね。
よじょう:特にななまがりは思ったより低かったですね。
――そこまで慣れていないお客さんが多かったせいで、ななまがりの独特な芸風が引っかかったということなのかもしれませんね。
奥田:1回戦の第1試合、金属バットがいきなり291点を出して、続く試合で僕らも288点を出した。なので、番組スタッフは「今日はバブリーな大会になるな」と思ったらしいです。でも、タモンズとななまがりで「えっ?」となったと。これだけウケて、280点台の争いにならないのかと思ったそうです。
――組み合わせが決まったとき、どんな戦いを予想したのですか。
奥田:もし、僕らが決勝まで進めていたら、相手はザ・パンチさんやと思ってたんですよ。