女優・中原果南さん(52)は2002年、同じ職業を持つご主人・平井真軌さん(55)と結婚。夜中まで時間を忘れて夫婦で語り合うのは、結婚前とまったく変わらず「あのこと」ばかりだという。
そして、女優業の一方、集まった子どもたちへの本の「読み聞かせ」に参加してきた中原さんは、「想像の世界を広げて欲しい」という想いを込め、読み聞かせのときは「黒子」に徹するのだとか。仲代達矢さんに見出され、数々の名演を披露し、経験と年齢を重ねてきた中原さんのプライベートに迫った。【全3回の第3回。第1回から読む】
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──中原さんのご主人、平井真軌さんも「無名塾」の塾員として舞台や映画、ドラマなどで活躍されています。
「私はもう『無名塾』を離れていますが、主人は今も在籍しています。主人とは、『無名塾』の公演を通して知り合いました」
──ご夫婦ともに俳優をされていると、ご家庭で演劇の話をすることも?
「します、します。というより、結婚する前からお芝居の話ばかりしていますね(笑)。お互いがその日にしたお芝居のことや、見てきたものを夜中まで語り合っています。それは、今でも変わりません」
──お互いのお仕事はチェックする?
「もちろん、見ます。そして遠慮ぬきに率直な感想を言います。セリフを覚えるときに相手役もできるので、お互い助かりますよね。ときには、思うようにいかず落ち込んでいるのをフォローしたりもして『分かる分かる』なんて(笑)。夫婦であり、同志のようなものでもありますね」
──とても素敵な関係ですね。同じお仕事をしていると、意見がぶつかり過ぎることもあるのかなと想像していました。
「お芝居って、『こうするべき』なんて正解はないじゃないですか。誰も決められない。だから、お互いの『こう演じたい』という部分は侵さない。自分の演技論を押し付け合って、ケンカをするなんてあり得ない。一人ひとり違っていいと思うんです。そういった考え方も、主人と私は似ている。だから、夫婦になったのかもしれませんね」