【オカルト】神秘の正体に肉薄した
創刊号から大々的な「神秘文明(オカルト)研究」特集を組み、1970年代、1980年代のオカルトブームを牽引した『GORO』。「ピンナップとエロ、車とオカルトが隣り合わせですごかった」と語る泉麻人氏が振り返る。
「創刊がちょうどユリ・ゲラーのブームが席捲している頃で、超能力のテーマを雑誌でやるというのが面白かったですね。“謎の未確認生物”特集も読みごたえがあって、読者の想像を掻き立ててくれました」
泉氏の記憶に特に残るのが、1970年代、念力によるスプーン曲げで一躍有名になったユリ・ゲラーの特集記事だという。同誌では、世界的な科学者による超能力の検証や、独占取材で彼自身の信仰心や恋人の存在を明らかにするなど、話題の人物の核心に迫った。
取材・文/小野雅彦、上田千春
※週刊ポスト2024年6月7・14日号