場内は温かい笑い声で溢れていた
ハッシュタグで広がる反響
いわゆる“ゆるキャラ”の中でも話したり踊ったりしないひこにゃんに代わって、草なぎが一人二役となって行われるハイテンポなひとときに、場内は温かい笑い声で溢れていた。
「ちょっとフレンチブルドッグみたい」と愛犬の“クルミちゃん似”と発見した草なぎは、ラストには「ひこにゃんは、目と鼻が碁石っぽい」と言い、「#ひこにゃんの鼻は碁石」というSNSでのハッシュタグも提案していた。
他に、場内のスクリーンには「#おいごばん」なる2度、3度、『碁盤斬り』を見るというハッシュタグも記されていたのだが、それで思い出されるのは、草なぎが「第44回日本アカデミー賞」で最優秀主演男優賞を受賞した『ミッドナイトスワン』公開時の「おいスワン」である。
同作から4年が経ち、「第42回日本アカデミー賞」で優秀監督賞を受賞した『孤狼の血』など映画界で高い評価を受け、『碁盤斬り』が初の時代劇となる白石監督と草なぎが組んだ“奇跡のタッグ”が同作だ。
スタッフも草なぎファンも『ミッドナイトスワン』のような衝撃を受け、日々反響を感じているからこそ生まれた「#おいごばん」なるハッシュタグ。
そして今回特筆すべきは、草なぎによる電波ジャックともいうべき生番組やトークバラエティ番組などでのPR活動だ。
ザッと並べただけでも、『ZIP!』『DayDay.』『行列のできる相談所』(日本テレビ系)、『ノンストップ!』『ボクらの時代』『トークィーンズ』(フジテレビ系)、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)、『春風亭一之輔 あなたとハッピー!』(ニッポン放送)、『TAKUMIZM』(BAYFM)、『林修の初耳学』(MBS・TBS系)、『あさイチ』(NHK)、『なないろ日和!』(テレビ東京)『旬感LIVEとれたてっ!』(カンテレ・フジテレビ系)などである。
生ワイドやトークバラエティのゲストというだけでなく、『行列~』ではスペシャルMCを担当。『なないろ~』では薬丸裕英と香坂みゆきがいるスタジオではなく、同番組内で長尺を占めるとはいえ、「ジャパネットたかた」のコーナー出演だった。
取材をしたところ、事務所スタッフが「開拓した」とのことだが、同コーナーMCの塚本慎太郎アナと大久保美希アナ、「ジャパネットたかた」の担当社員らは、草なぎサイドからの逆オファーに、さぞ驚いたことだろう。