スポーツ

【セルフジャッジ競技の立会人】昨年の最終QTでも…ゴルフ競技委員「過少申告は本人の責任」だが失格判定を出すのは「胸が痛い」

スコアカードに記入する渋野日向子(2021年、時事通信フォト)

スコアカードに記入する渋野日向子(2021年、時事通信フォト)

 自己申告が原則のゴルフ競技だが、そのルールは複雑なうえに頻繁な改訂が行われている。競技規則をもとに大会の円滑な進行・運営を司るのが「競技委員」だ。競技委員たちは試合中に起きたトラブルに対応するだけでなく、試合後には競技委員同士で情報を共有し、判定を下すこともある。「競技委員の役割」について、JLPGAの競技委員・門川恭子氏に、新刊『審判はつらいよ』が話題の鵜飼克郎氏が話を聞いた。(文中敬称略)

 * * *
「セルフジャッジの競技」といわれるゴルフ。そのため野球やサッカーのような「審判員」は存在しない。プレー上のすべての責任はプレーヤーが負い、ペナルティも自己申告する。

 他競技の「点数」に相当する「スコア」も同様だ。マーカーを務める同伴競技者がプレーを確認し、スコアもマーカーが記入する。それをプレーヤーが確認し、署名して提出することでスコアが成立する。

 だが、同伴競技者がすべてのプレーを確認できるわけではない。また、自然を相手とする競技であるため、想定外の状況も生じる。そこでゴルフ競技にはプレーヤーをサポートするために「競技委員」が存在する。

 彼らはルール違反を監視・指摘するのではなく、競技中にルールに関して判断が難しい時に対応したり、ルールに関連したトラブルを未然に防いだりする役割だ。いわば競技の円滑な進行・運営を司る「立会人」ということになる。

 テレビのゴルフ中継を見ていると、池ポチャした後などのプレー再開時に無線機を手にして、ドロップ位置を指示している人を見かける。彼らが競技委員である。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン