ご到着後の予定は「静養」
すでに発表されている英国訪問の日程にも、雅子さまの慎重な姿勢は反映されている。今回の英国訪問は6月22日から29日までの日程で、そのうち、国賓としての滞在は25日から27日までの3日間だけ。とりわけ重要視されているのが、初日となる25日だ。
「25日に予定されているのは、ホース・ガーズ・パレードで行われる歓迎式典、ウエストミンスター寺院での無名戦士の墓への供花、バッキンガム宮殿で行われるチャールズ国王夫妻主催の晩餐会です。この日がいちばんのメインとみられており、雅子さまも出席される予定です」(前出・宮内庁関係者)
ところが、25日以外の日程に関しては歯切れが悪い。到着から25日までの2日間、陛下は、日本文化を発信するための文化施設「ジャパン・ハウス ロンドン」や、ライフワークとされている水の研究に関連して、水害対策として設けられている防潮堤「テムズバリア」を訪問されるが、雅子さまは、この2日間を「静養」に当てられるそうだ。
26日も、陛下には欧州最大級の生物医学研究施設「フランシス・クリック研究所」ご訪問や、ロンドン金融街の代表らが主催する晩餐会ご出席の予定があるのに対し、雅子さまの日程は不透明である。さらに27日には、ウィンザー城でエリザベス女王と夫のフィリップ殿下が眠る墓へ花を手向けられる予定があるが、これも、現状は陛下おひとりでの参加となっている。
「エリザベス女王の墓への供花は陛下の強いご希望で実現したそうですが、それにしても、雅子さまが同行されないことがあるでしょうか。キャンセルを恐れ、やや過剰に予防線を張られているのではないかと思わざるを得ません。
実際、インドネシア訪問の際は、蓋を開けてみれば、事前の発表がなかったほとんどの日程に雅子さまのお姿がありましたから、おそらく今回もそうなるだろうと考える関係者は少なくないようです」(前出・皇室記者)
確かにかつて、外国ご訪問に精力的に臨まれる雅子さまには心ない言葉が向けられたこともあった。最後となった2002年の会見で、6年間海外を訪問する機会がなかったことに触れ「その状況に適応することになかなか大きな努力が要った」と自ら言及せざるを得なかったように、当時の雅子さまが非常に苦しい状況に置かれていたことは想像に難くない。