1999年7月31日、ガルベスからボールを投げつけられ詰めよる橘高淳球審を必死で止める巨人・長嶋茂雄監督

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ガルベスは清原と同時に巨人に在籍した4年間で8本塁打

 2000年、ガルベスは開幕から好投を続けながらも6連敗。5月13日に登録を抹消され、一軍復帰はなかった。そのため、1996年の来日以降、初めてホームラン0に終わった。“カリブの怪人”は同年限りで解雇され、巨人のユニフォームに別れを告げた。

 清原とガルベスが同時に在籍した1997年から2000年までの4年間に限定し、3人の打撃成績をまとめてみよう。

■1997~2000年の打撃成績(桑田・斎藤・ガルベス)
桑田真澄:154打数30安打0本10点 打率.195
斎藤雅樹:133打数25安打2本17点 打率.188
ガルベス:195打数31安打8本27点 打率.159

 4年間だけに着目しても、桑田や斎藤は数字を残している。だが、最もヒットを放ったのはガルベスであり、本塁打と打点は投手として群を抜いている。つまり、「清原さんの時代の打撃の良い巨人投手」と振られた清原の「ガルベス」という即答は、実に自然な一言だったのである。

■文/岡野誠:ライター、松木安太郎研究家。NEWSポストセブン掲載の〈検証 松木安太郎氏「いいボールだ!」は本当にいいボールか?〉(2019年2月)が第26回『編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞』デジタル賞を受賞。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)では本人へのインタビュー、野村宏伸や都志見隆などへの取材、膨大な資料分析を通じ、人気絶頂から事務所独立、苦境、現在までを熱のこもった筆致で描き出した。

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