昨年放送のドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)では毒舌マシンガントークの“超絶やさぐれ女”を好演(撮影/槇野翔太)

昨年放送のドラマ『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日系)では毒舌マシンガントークの“超絶やさぐれ女”を好演(撮影/槇野翔太)

「わりと直感型」

 想いの強さや行動力は桜の長所だが、“こんなにやさしそうな顔をしている人が悪い人のわけがない”と、根拠もなく直感に従って暴走してしまう一面もあるという。

「これまでは自分も、ニュースなどを通じて提示された情報だけで“たぶんこんな人物なんだろうな”“たぶんこういう背景があるんだろうな”とイメージして、そこで終わっていたんです。でも、桜として“名もなきご遺体”の死の真相と向き合って、物事の捉え方が変わりました。例えば、孤独に見えても陰で寄り添う人がいるかもしれないし、目に見える情報は第三者に都合よく変えられたものかもしれない。パッと見た印象や情報だけで、“たぶんこうなんだろう”と結論を導いてしまうのは違うなって」

 小芝自身も「わりと直感型」だと分析する。

「直感や勘には素直に従いますが、たぶん仲良くなれないだろうと敬遠していたクラスメイトと大親友になったりもして、あてにならない部分も……。対人関係でも第一印象や噂話でその人を判断するのではなく、桜を見習ってこれからは相手を深く知ることで自分にとってその人がどうなのか、判断したい。逆に、誤解なく自分を知ってもらうためにまずは私自身が自分を知ろうと、内側を見つめるようにもなりました」

 年齢を重ねるにつれ、心が通じ合う友人との繋がりをより意識するようになった。

「友人と過ごす時間にホッとします。最近の癒しは親友が作るスイーツ。お菓子作りが得意な子で、特にカヌレが絶品なんです。中はモッチモチで外はカリッとした食感のバランスが絶妙で、その子が作ってくれるカヌレが世の中のカヌレでいちばん好き!

 もともと朝食に激辛麺をいけちゃうほど辛い系やしょっぱい系が好みで、甘い系は苦手だったんです。それなのにスイーツもいけるようになって、“ダメダメ~!!”と思いながら、親友お手製のケーキなら1ホール食べちゃいます。桜の役作りでキックボクシングに励んでいるのに、トレーニングで消費したカロリーがデザートでプラマイゼロかも」

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