27歳の今は「踏ん張り時」
そう言って笑いつつ、ドラマがクランクアップしたらまた甘いご褒美で思い切り癒されたいと、心待ちにしているそう。
「私が編み物にはまっていて、親友をウチへ招いて一緒に編んでいるんです。編み物を彼女に教えるお礼にカヌレやチーズケーキを焼いてきてくれるので、“お菓子を作ってほしいな”の感覚で“編み物しようよ”と、誘いたいです(笑)」
来年にはNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』への出演も控えるなど、今後益々キャリアの幅を広げる。小芝にとって大河は初挑戦となる。
「ひとつずつ夢が叶えられて、すごくありがたい環境にいるなと感謝しています。だからこそ、恩を返せるように最大限頑張りたい。1年、1年、責任や求められるものが大きくなっていくので、プレッシャーに負けない自分でありたいと願います」
27歳の今を「踏ん張り時」と語った。その瞬間、無邪気に声を弾ませてお菓子を語っていた小芝とは別人のように、凛とした表情に切り替わった。
【プロフィール】 小芝風花(こしば・ふうか)/1997年生まれ、大阪府出身。2012年に女優デビュー。2014年に「ブルーリボン賞」新人賞、2024年に「2024年エランドール賞」新人賞受賞。7月13日スタートのドラマ『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(日本テレビ系)で主人公・三田桜を演じる。2025年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の出演も決定。また8月1日公開映画『ツイスターズ』でケイト役の日本語吹き替えを担当。
※文中敬称略
撮影/槇野翔太
ヘア&メイク/富永智子
スタイリスト/成田佳代
衣装協力/AULA AILA、ete、Jouete
取材・文/渡部美也