ライフ

「ついにやりました」「首を締めた自分と見ている自分が居ます」“超老老介護”の果てに妻の節子さんを絞殺した吉田友貞さん(80)が携帯に残していた生々しい言葉の数々…遺体と並んだベッドの上で包丁を「自分の首に刺そうと」

夫婦で堂ヶ島の『らんの里』に行った

夫婦で堂ヶ島の『らんの里』に行った(吉田さん提供)

 2023年10月、東京・世田谷区の集合住宅に住む無職、吉田友貞さん(80)は、30年間寄り添った妻の節子さん(当時85)を絞殺した。節子さんは、認知症の影響で支離滅裂な言動を繰り返していたほか、近隣のインターホンを片っ端から押していくなどの行為がエスカレートしていた。視力をほとんど失っている節子さんとの今後の人生を悲観し、2人で死のうとまで考えていたという吉田さん。6月20日、東京地裁の刑事裁判で、情状酌量の余地があると判断があり、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡されている。社会問題と化している“超老老介護”の果てに起きた悲劇の真相は何だったのか。吉田さんはNEWSポストセブンのインタビューに応じた。【全5回の第4回。第1回から読む

 吉田さんが前稿(第3回)で語った殺害時についての話を振り返る。

「初めは大きな声を出す節子をおさえるつもりで、右手だけで口を抑えてるつもりだったからね」

 しかし気がつくと首を強く絞めていた。

「手で締めた段階でもう、もしかしたら死んでいたのかもしれない。でもね、気を失ったようにも見えて、(節子さんが)気がついたらうるさいんだろうな、また始まるんだろうなっていうのがあったよね、どっかにね」

 吉田さんは、まったく動かない節子さんの首に、血圧計の電源コードを巻き付け、さらに締めつけていた。

 犯行当時の心境は、並大抵のものでなく、記者が詳細を尋ねても吉田さんはその多くを思い出すことができなかった。それほど思い詰めていたというのことなのか。数日間、相当量の酒も飲んでいたようだ。しかし、吉田さんは殺害後の心境を携帯電話のメール機能を使ってメモしていた。

関連記事

トピックス

『傷だらけの天使』出演当時を振り返る水谷豊
【放送から50年】水谷豊が語る『傷だらけの天使』 リーゼントにこだわった理由と独特の口調「アニキ~」の原点
週刊ポスト
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン
原監督も心配する中居正広(写真は2021年)
「落ち着くことはないでしょ」中居正広氏の実兄が現在の心境を吐露「全く連絡取っていない」「そっとしておくのも優しさ」
NEWSポストセブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《離婚後も“石橋姓”名乗る鈴木保奈美の沈黙》セクハラ騒動の石橋貴明と“スープも冷めない距離”で生活する元夫婦の関係「何とかなるさっていう人でいたい」
NEWSポストセブン
休養を発表した中居正広
【独自】「ありえないよ…」中居正広氏の実兄が激白した“性暴力認定”への思い「母親が電話しても連絡が返ってこない」
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
〈山口組分裂抗争終結〉「体調が悪かろうが這ってでも来い」直参組長への“異例の招集状” 司忍組長を悩ます「七代目体制」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(時事通信フォト)
「うなぎパイ渡せた!」悠仁さまに筑波大の学生らが“地元銘菓を渡すブーム”…実際に手渡された食品はどうなる
NEWSポストセブン
新年度も順調に仕事を増やし続けている森香澄
《各方面から引っ張りだこ》森香澄、“あざとかわいい”だけじゃない「実はすごいアナウンス力」、「SNSの使い方はピカイチ」
NEWSポストセブン
4月7日、天皇皇后両陛下は硫黄島へと出発された(撮影/JMPA)
雅子さま、大阪・沖縄・広島・長崎・モンゴルへのご公務で多忙な日々が続く 重大な懸念事項は、硫黄島訪問の強行日程の影響
女性セブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
SNSで出回る“セルフレジに硬貨を大量投入”動画(写真/イメージマート)
《コンビニ・イオン・スシローなどで撮影》セルフレジに“硬貨を大量投入”動画がSNSで出回る 悪ふざけなら「偽計業務妨害罪に該当する可能性がある」と弁護士が指摘 
NEWSポストセブン
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
《英国史上最悪のレイプ犯の衝撃》中国人留学生容疑者の素顔と卑劣な犯行手口「アプリで自室に呼び危険な薬を酒に混ぜ…」「“性犯罪 の記念品”を所持」 
NEWSポストセブン