東出さんは不倫発覚後、トークイベントに出席し、不倫をした理由について「自分のことしか考えていなかった」と振り返っています。なるほど、だからこそ、妻と不倫相手、どちらの気持ちも踏みにじるようなことができるのでしょう。しかし、この不倫を機に、言行不一致が改まるかというとそうでもないようで、5月19日放送の「世界の果てに、東出・ひろゆきを置いてきた」(ABEMA)において、「誰ともお付き合いしていない」「もしうちの娘たち、息子が大きくなったときに、お父さんのところいつでも来ていいよって言える親父でいたいんですよ。だから新しい家庭を持つことは全然考えていない」と、再婚はないと話しています。離れて暮らしていても、お子さんを思う父親としての心にぐっと来た視聴者も多かったと思いますが、それから3か月あまりでの再婚と妊娠発表ですから、「あのときの発言は、いったい何だったんだ」と思う人もいるでしょう。
自身の不倫について話した作家と一致していた恋愛観
私のようなフリーランスにとって、言っていることがころころ変わる人と仕事をするのは大きなリスクを伴うので、ごめんこうむりたい。安定がベースとなる結婚も、こういう人は向かないと思います。けれど、恋愛においては、美点と言えないこともないと思うのです。
恋愛ドラマを見ればわかりますが、恋愛を盛り上げるのは不安定さです。ライバルの出現、うそ、裏切りなど、相手への不信があればこそ、相手が自分を愛していると感じられたときの喜びが何倍にもなるのではないでしょうか。近しい人は「また、気まぐれオトコに振り回されている」とあきれつつ見ているかもしれませんが、当の女性は「うそがつけない人、不器用で誤解されやすい人」と、相手を信じては裏切られても限界まで繰り返してしまうのかもしれません。人の話をよく聞く、共感性の高い女性のほうが振り回されてしまう気がします。
恋と言えば、東出さんは2024年3月号の「文藝春秋」の対談連載「有働由美子のマイフェアパーソン」において、「恋は落雷みたいなもので出会ってみないとわからないけれど、あまり期待していないというか」と、恋愛を自分の力ではコントロールできない、自然現象のようなものととらえているようです。