コンプライアンスの強化などで、近年変化をとげているバラエティ番組。これからの時代、どんな番組やタレントが視聴者にウケるようになってくるのか。その条件を、有名人批評や夫婦に関する問題について執筆活動を行うライター・仁科友里さんが考察する。
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これからのバラエティ番組は、今後、内容や役割がどんどん変わっていくのではないか。最近のバラエティ番組を見ていると、随所にその兆しが表れているように思えてなりません。そこで、今回はバラエティ番組の今後について、勝手に予想させていただきます。
これからの鉄板コンテンツは「子育て」
老若男女が見るテレビでは、多くの人が興味を持つことを番組化することが、高視聴率への近道と言えるでしょう。しかし、現代のように価値観が多様化してくると、それを見つけることが難しくなってきます。けれど、たった1つ、人間にとって普遍的な真理があります。それが、「わが子はかわいい。けれど、育児は大変」だと思うのです。9月18日放送の「あちこちオードリー」(テレビ東京)で、司会のオードリー・若林正恭さんは「ショッピングモールで娘と一緒にゲーセンのアンパンマンのSLの乗るやつ、あれ以上面白いものはない」と、芸能界屈指の売れっ子が、お子さんと過ごす時間が何より大事だと明かしています。こういう親御さんの気持ちをうまくコンテンツ化すれば、笑いと涙ありの番組が出来上がるのではないでしょうか。