かつて、女性の毒舌と言えば、女性芸人がモテるとされている女子アナやタレントにむかって、ひがみをこめて放つものとされてきました。しかし、今ウケる毒舌は、女優やアイドルのように、女性から憧れられる女性の、生活感ある一言なのではないかと思うのです。男性の毒舌キャラも変わっていくことが予想されます。毒舌と言えば、中高年の男性芸能人の専売特許のようなところがありましたが、パワハラを連想させることから、毒舌キャラと呼ばれること自体を嫌がる人が増えていくのではないかと思います。つまり、今後のバラエティ界では、美人が毒舌化し、それに反比例するように、オジサンが優しくなっていくのではないかと思うのです。毒舌キャラと言えば、多数のレギュラー番組を持つ有吉弘行さんを思い浮かべる人も多いことでしょう。その有吉さんも今年の3月にお子さんが誕生したそうで、育児の話をしてお父さんキャラにシフトしていったほうが、より多くの人に支持されると思います。
2児の母・ベッキーのママタレキャラ確立は難しい?
それでは、子どもがいれば、子育てバラエティで活躍できるかと言われると、そうとは言えないと思うのです。タレントのベッキーさんは、独身時代はバラエティクィーンとして活躍、今は2人のお子さんがいます。もともと腕のある人ですが、実は育児ネタにはあまりむかない人なのではないでしょうか。なぜなら、ベッキーさんは、夫への不満を言いにくい立場もしくは性格だから。
もしベッキーさんが、夫への不満をバラエティ番組で明かそうものなら、過去の不倫騒動を蒸し返して「人の家庭を壊したくせに、何言っているんだ」という人が出てくることでしょう。ベッキーさんは上述した「かまいたちの知らんけど」に野々村夫妻と共に出演し、夫とケンカした際は心理カウンセラーのところに駆け込み、夫の取説を作り、ケンカを減らしたと話していました。夫とぶつかりたくない、夫を嫌いになりたくないから、プロに解決してもらおうとしたのかもしれませんが、一般の視聴者にとって、カウンセリングを受けることは敷居が低くないので、あまり参考にならない意見ではないでしょうか。