芸能

《人生の後悔》50代となった女優3人が振り返る半生「いつ、『最後の1回』になるか分からない」舞台に生きる役者の覚悟

舞台『片づけたい女たち』で共演する3人。人生で思い残したこととは_

舞台『片づけたい女たち』で共演する3人。人生で思い残したこととは

「今、片づけたいものはありますか?」──映画、ドラマ、舞台で活躍する女優3人にそう問いかけてみた。すると、人生の酸いも甘いも知る彼女らは、意外な言葉を口にしたのだった。

 片づけたいのに、片づけられない。散らかりまくったマンションの1室で、50代半ばの女友だち3人が遠慮なしのやり取りを繰り広げる舞台『片づけたい女たち』。年齢、社会との繋がり、死。重く描くこともできるテーマを、あくまでも軽妙に見せている本作。同世代の女性にはもちろん、20年後、30年後に50代を迎える女性たち、50代女性の周りにいる男性陣にとっても、大いに笑い、ふと考えさせられる場面が多いはず。

 片づけるとは? 長い人生において、50代とは? 劇中で「ツンコ」「おチョビ」「バツミ」を演じる3人が、これらの難問にどのように向き合い、それぞれの人生を歩んできたのかも気になるところだ。【前後編の後編。前編から読む】

──「片づけたい」と常々思いながらも積み重なっていってしまうのは、「モノ」だけではないですよね。人生のなかで、思いを残したままにしていることはありますか。

松永玲子(以下、松永):そんなことだらけのような気がします(笑)。たとえば職業的なことを言うと、ロシア人作家のアントン・チェーホフの戯曲『かもめ』で「私はかもめ」って言ってみたかったとか、テネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』で少女ローラを演じたかったとか。

 後悔というわけではないけれど、その年代にしかできない役というのはやっぱりあって、オファーがなかったなら、自分でリーディング公演(朗読するスタイル)ぐらいやればよかったなと思ったりはします。もちろん、今50代半ばになったからこそ、今回の『片づけたい女たち』の「ツンコ」が当てはまったわけで、それはそれで幸せなことなんですけどね。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン